2001Haryu BarbecueConcert 2

まばゆい朝の光にトントンと叩かれるように起きると、昨日の記憶も少しずつ戻る
あぁ 練習して疲れて眠ってしまったんだ
えぇと  じゃぐわさんは隣で寝ているから そっと起きて自分の分の演奏練習しよう と 1階に降りる
なんと 昨晩 飲み荒らした ぐちゃぐちゃ状態が綺麗に片づいている 私は酔っぱらって そのまま寝たけど じゃぐわさんは片づけてから眠ったんだ ひょぇ〜 申し訳ない
よぉし その分 朝練習頑張ろう と 機材の電源入れて小さく演奏していると 段々エスカレートしてきて 音量もアップ ほどなく じゃぐわさんが起きて

「あ 五月蝿かったですか?」などと言ってしまったが五月蝿くしているのは あくまで自分であったの ところが じゃぐわさんは
「私が寝てたから思うように出来なかったですね」とフォロー
返す言葉が巧く見つからないので照れ隠しに
「朝食 目指して管理人さんの所へ行きましょうか」などと言って誤魔化した

本日の予定は午前中 温泉 午後 練習 と セッテぃング そして夜に本番の演奏 秘宝館を目指した二人と違って わたし不浄さんが目指した針生への旅はこれが主題であった
あ 嘘 嘘 えぇと 4人が目指した音楽会は夜なのである
夜の本番(何か表現が怪しいですが)まで時間はあるから しばし休息に温泉へ 行き先は檜枝岐
露天風呂もある温泉だった 

露天風呂へ出ると 何と!近所のおばちゃんと ばっちり目が合ってしまった
露天風呂から一般通行路が見える ということは 一般通行路からも露天風呂が見えるのである
しかも 風呂を囲っている岩の高さは膝の上くらいなので 当然 あれが 丸見えなのである あれとはあれである
「大丈夫よ 見えるほど無いから」などと励まされても困るが 少々 勇気がいるのである まぁ人通りが少ないから それほど気にならないけど それでも乙女心には多少気恥ずかしさが あって 困ったのよ (嘘)
しかし せっかくの露天風呂 じゃぐわさんと不浄さんは そこで記念撮影
(撮った写真を あとで見ると画面の奥のおじいちゃんの あれが半分映っていた げぇ〜)

檜枝岐温泉・燧の湯

湯冷ましに腰掛けていた丸太のベンチにトンボが飛び交っていたので 見とれていると なんと虻(あぶ)がやってきて不浄さんの左足を刺した
かなり痛い あわてて湯に浸かり 「虻に刺された」と騒いでいると一緒にいた年輩のおじさんが
ぽつり ひとこと
「虻は危ない」 ひょぇ〜 温泉がぬるくなった
しかし心優しい不浄さんは受け答えながらいた
「虻は危ないですか…普通じゃないですね 虻ノーマルですね
 うひゃひゃひゃ ところで ここの川は何か釣れますか?」
「いわな とか釣れるなんて 言わな いよ」
「そりゃ いいわなぁ で 餌は?」
「疑似餌 つまり フライ(フライフィッシュ)ですよ
 フライで釣っても 釣った魚をフライになんかしませんよ」
「…・ やっぱり もう上がります」 悪い湯冷めをした
ところが そのおじさん先に上がった私たちより先回りして 温泉入り口の広い場所で座って待っていた
自然と微笑みがこわばっていく自分を感じていたが
「じゃ どうも お気をつけて」などと通常の会話で別れた

入浴後は檜枝岐名物の裁ち蕎麦へ
メニューをみると 蕎麦定食には そば粉ともち粉で作った はっとう も つくので迷わず 全員 定食を注文
なんとも口当たりが独特の蕎麦と しいたげられた平家に御法度という
言い伝えが信じられる 美味しさの はっとう 
香りと食感がなんとも美味
その日 檜枝岐の歌舞伎が催されると言うことで丸屋蕎麦店の入り口では
歌舞伎の(お囃子?)を演じていた ご祝儀目当てではあろうが こういう風習がなんとも嬉しい 音楽会が無ければ是非見たいものであった

食後 道路と並行して並ぶ墓群や六地蔵を撮影し 駒止峠を もと暴走族ゆーいの本領運転で上る
カーブ要所にある鏡は己の車の影に勘違いして 何度も徐行したり 峠の茶屋を見たり ワゴンの天井から
子供達に上半身を出させたまま運転する おお馬鹿者などを 見ながら峠を下ったあとサウナハウスでの練習
昨晩 一通り済ませてあるので おさらい程度にして いざ鎌倉ならぬ いざ 針生音楽会へ

18日 夜へ