箱膳をいただくにはいくつかルールがあるのですが、

まず最初に中味が準備されます。
正しくは自分の食べられるだけの量を自分の皿に取るのだそうです。
残すのは御法度というか、出来ないシステムになっています。

全部整ったら蓋をひっくり返し、その上に全部の料理を並べます。
全員の準備がすむまで手をつけてはいけません。


下のメニューは今回用意されたお料理です。
やまの牛乳というのは豆乳でした。

「じゅうねん」というのはエゴマです。
会津ではこれが郷土料理に広く使われています。
一斉にいただきますで食べ始め、
漬け物のうち、
タクアンを必ず一枚残します。
これを守らないととても困ったことになるのですが、
なぜなら、食べ終わった食器に白湯を注ぎ
残ったタクアンでこれをきれいにすすがなくてはならないからです。

すすぎ終わったら次の器に移し、またすすいで、全部終わったら白湯は飲み干して
タクアンも食べちゃいます。
(正直いうとちょっとその白湯を飲むのは抵抗あるんですが・・・)
このようにすっかりきれいにして箱に収め、お食事は終わります。
ちゃんと水で洗うのは一週間に一度くらいとか。

滅多に体験できないことなので、なかなか有意義な時間でした。
もちろんお食事もかなり美味しくいただけました。

この箱膳イベント、実は東京でも体験が可能です。
銀座に「茶子溜り」というレストランがあって、そこで全国の箱膳が料理が食べられるそうです。

http://www.chakodamari.jp/

興味のあるかたは一度訪れてみてはいかがでしょう。
素朴な環境でいただく箱膳には及ばないと思いますが、
また別の何かを見つけることが出来るかもしれません。

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