福島県南郷村の高清水自然公園内に「ひめさゆり」の群生地があります。
5ヘクタール・約50万本が6月中旬から7月上旬にかけて開花し、
初夏の緑と相まって、それは美しい風景を見せてくれます。

ひめさゆりは種から育ち、1年目で球根を付け、
3年目に葉っぱが地上に現れ、4年目にそれが大きくなり、
5年目で茎が伸びてやっと葉が2〜3枚つき、6年目で5〜6枚。
そうして7年目に待望の花が一輪咲くそうです。
ですからこの上の花は十数年ものってことになるんでしょうか。
ちょっとすごいですよね。

ひめさゆりの群生地は自然公園の中にあるので、道は舗装されています。狭いですけどね。
でもけっこうワイルドな道でもありますよ。高度もあります。

401号線の南郷スキー場から登っていくのですが、
途中ある温泉のさゆり荘の水車小屋が目印です。

会津はどこでもお蕎麦が美味しいのですが、ここのお蕎麦もけっこういけます。
檜枝岐で有名な「はっとう」という素朴な甘味もいただけますので、お昼時はお立ち寄りください。

これはヤマボウシ
緑一面の山の中に、真っ白な花が目立ちます。
今年はちょっと開花が遅かったらしくて満開でした。
ここが入口です。入場料は300円。

ひめさゆりはウイルスに弱い花で、成育条件も難しく、これだけの群生地を維持するためには山焼きなどをやったりして、色々と手入れがいるのだそうです。
それと木道の整備も必須ですよね。
人が知らずに持ち込む外来種の種などで、ひめさゆりはあっという間に駆逐されちゃうでしょうから。

右が有料、左が無料の木道です。

むろんひめさゆりの群生を見るなら有料の方が見応えがありますが、ちょっと野生化したようなカクマ谷地木道もなかなかいけています。
ギンリョウソウも見つけましたよ。
絶滅危惧種のなんとかいうの(ごめんなさい、覚えられなかった)やら欄の類もいっぱいありました。

むろんニッコウキスゲもひときわ鮮やかでしたね。

では、これ以降はひめさゆりをご覧ください。
蕾はこんなふうにとても濃い赤というか、えんじ色のようです。
でも開くとピンクになり、もう少し薄淡い色のもあるようです。