2005年12月末から2006年1月にかけて、針生は、というより日本は未曾有の寒波に見舞われました。
あ、いや、これを書いているのはまだ1月7日ですから
この先まだまだどうなるかわかったもんではありませんが・・・

正月3日に針生に行って、びっくりしてしまったその有様を、今回はお伝えすることにいたします。

これは例年の雪の有様です。
向かって右の大屋根から滑り落ちる雪が北側に積もって、屋根に届くことがあります。
そうすると屋根が引っ張られて非常に危険なので、その雪を取り除かなくてはなりません。

今年はこのアングルからの画像を撮ることができませんでした。
なぜなら雪の壁が対象の前に立ちはだかってしまいましたので・・・

1月3日 針生の家の雪下ろしが必要かもというニュースを受けて、急遽駆けつけました。
いつもは屋根の傾斜が自然に雪を落とすのですが、
今年はそれが間に合わないかもしれないというのです。

南側、玄関から見たところです。
小さい方の屋根から落ちた雪と積もった雪で
二階の窓近くまで埋まりました。
ちなみにこの家の一階は、中2階の高さにあります。
北側は回り込むこともできないので、
この時点でどうなっているか不明でしたから
すげ〜などと言いつつ、家の中に入るルートをせっせと掘り出していたのでありました。

ルートの確保は2人体制で約30分くらいです。

少し強い風が吹くと
雪が舞い上がって視界をふさぎます。

おお〜ホワイトアウトやね〜
なんて悠長なことも
言っていたんですが・・・

玄関は完璧に埋まって入れないのでベランダから進入を果たします。
一階の窓からの景色
雪でなにも見えませんけど。

北、及び西側を見るのは家の中にいったん入ってからでないと、この時期はできません。

やっと進入に成功して見上げた視界に入ってきたのがこんなのでした。

雪の重みで垂木が数本折れてしまい、
本来真っ直ぐなはずの屋根が歪んでいます。

垂れた屋根が電線を圧迫して、いつ切れるかわかりません。

この日は三人体制でいたのですが、
3人がしばらくムンクの叫びをやっていましたっけ。

その後我に返って業者及び設計者に連絡を取り、とりあえず応急処置でしのいで、雪が溶けたら本格的な屋根の葺き替え工事をすることになりました。

これはおまけ
私道や庭の除雪などは専門の業者に頼みます。
今年は雪の量が多いので、業者さんが間に合わないこともしばし。
重機の免許を取り、除雪車を借りて自分でやることも可能ですが、
針生の家は斜面に建っているので相当なスキルが要求され、
とても付け焼き刃で出来るようなものではないのでした。

せいぜいテラノを掘り出すくらいです。

それにしても雪の威力というのはすごいものですね。
あんなはかないものが集団になると家をも壊すのですから。
冬はまだまだこれからが本番。
もうすでに各地で被害が出ていますけど、これ以上拡大しなで納まることを心から願います。